鬱々の記

ひろい そら(仮名)。
2×歳。独身。某企業の窓口勤務。
世の中で賛否両論を巻き起こしている『負け犬』に片手どころか片足もかけているような状態。
大学を卒業して以来、仕事一筋(笑)に突っ走ってきたものの(?)、現代の日本に静かに流行しつつあるとある病気にかかってしまった。
その名も『鬱病』(苦笑)。
思い起こせば昨年夏。職場の異動や人間関係、そして家族との死別等々、人生の転機が一度に降りかかり精神的に参ってしまったため、ふとタウンページ(職業別電話帳)を手にする。
電話帳って言うのは、意外と暇なときに読むと面白いものだ。こんな職業があるのか、とか、こんな名字が存在するのか、などと、色々な発見がある。
閑話休題。よもや、その電話帳を実用的に使う日が来ようとは。
開いたページは医療機関の心療内科・精神科系のページ。
あいうえお順に並ぶお医者の中から、家から通えそうなところを2.3カ所選び、取りあえず電話。
しかし返ってくる返事は「午後は休診です」、「今日の予約は一杯です」とのつれないお言葉。
3軒目でようやく予約をゲット。取りあえずその日から今日に至るまで通院しているわけだけれど、薬を飲みながら全く変わらず仕事の日々。
…けれど、ぶっちゃけ、通院しているにもかかわらず、自分的にはあまり代わり映えがしない。
朝起きられない。身体が思うように動かない。それまで出来ていたことをするのが億劫で仕方ない。
そんな自分の目に飛び込んできたのが、とあるテレビコマーシャル。
「お医者さんに行ったら、楽になりました。ああ、鬱のせいなんだなって」
…をいをい、ちょっと待てよ。俺、お医者に行ってるけど楽にならないよ。誇大広告じゃないの?jaroに言っちゃうよ(笑)。
そんな減らず口を叩いてみても、病状が変わるわけでもなく。
眠れない日々が続いても、相変わらず明日はやってくる。そしてこちらのことなんて無関係にお客さんはやってくる。
このご時世、働けるだけ幸せなのだけど、それが苦しくて仕方ない。
そんなこんなで、今日も自分は窓口に立つ。ポケットに安定剤と頭痛薬を忍ばせて。
こんな自分に街のどこかで出会っても、他人のふりをしてやって下さいませ(笑)。

 

最後に
鬱病の患者さんに、この症状が当てはまるわけではありません。
もし、皆さんの周りに患者さんが居たら、特別扱いをせずに、普通に接して、暖かく見守って下さい。
決して励ましてはいけません。特に『頑張って』の一言は禁句です。
少しでも苦しいなと思ったら、自分みたいにこじらせてしまう前に、お医者さんへ。
鬱病は必ず治る病気です(自分が言っても説得力無いけれど)

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